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企画展「まいにちの台所」五日目 勢司恵美さんの茶碗めごと味噌漉し笊、手つきの籠

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こんにちは。

「まいにちの台所」展もはじまって五日目となりました。

ブログの更新が本当に久々となり申し訳ありませんでした・・・!

平日に入っても、ありがたいことにたくさんのお客様にご来店頂き、

ブログ記事を更新することもなかなかできずにおりました。

明日からはまた連休となりますので、

今日は一つでも何かお品物をご紹介できればということで選んだのは、

会期前からもお問合せが多かった、茨城真竹細工の勢司恵美さんによるお品。


まずは茶碗めご。

うつわの水を切る水切り籠は「椀籠」と呼ばれることも多いですが、

勢司さんは「茶碗めご」と呼んでいらっしゃいます。

「めご」は大分の方言で「かご」のこと。

大分で竹細工を学んだ彼女ならではの呼び方で、

古くから続く竹細工や先人に対して彼女が敬意や愛着を抱いていることが

そこはかとなく伝わってきます。

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勢司恵美さんの茶碗めご丸(大) 8,500円(税別) およその寸法(cm)31×高さ13
勢司恵美さんの茶碗めご丸(小) 7,500円(税別) およその寸法(cm)24×高さ12


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勢司恵美さんの茶碗めご長丸(大) およその寸法(cm)36×31×高さ13
勢司恵美さんの茶碗めご長丸(小) およその寸法(cm)29×25×高さ12.5
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プラスティックやステンレスのものと違うのは、

竹そのものが水を吸ってくれるので乾きが早いのだそうです。

そしてこの底上げしてある形状は、通気性を高め、水切れを良くしてくれます。

竹は弾力があってしなやかなのでうつわへの当たりも柔らかく、

大切なうつわにも傷がつきにくいという嬉しい利点があります。
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使い終わったらすぐに拭いてあげて、風通しの良いところで乾かしてあげましょう。

たまには日陰での日光消毒も良いですよ。

笊などと同じようにとっても軽いので、使わないときは壁にかけておいたりもしやすいですよ。

水に触れている時間が長くなりやすいので、カビが出やすい弱点もありますが、

そんな時はすぐにたわしでごしごしと洗ってあげましょう。

頑固なカビの場合は、重曹を振りかけて金だわしでごしごしして、

少し削り取るくらいでも大丈夫だそうです。


水切り籠としても素敵ですが、それ以外の用途いろいろ!

焼きたてのパンを入れて食卓に並べたり、

少し湿らせた竹の皮や笹の葉などを敷いてから、おむすびなどをのせて器のように使っても。

お気に入りのティーセットを入れておいて、

カウンターやテーブルの上にスタンバイさせておいてもいいですね。


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勢司恵美さんの味噌漉し(七寸) 4,500円(税別) およその寸法(cm)22×高さ9
勢司恵美さんの味噌漉し(六寸) 4,000円(税別) およその寸法(cm)19×高さ7
勢司恵美さんの味噌漉し(五寸) 3,500円(税別) およその寸法(cm)15.5×高さ7


勢司さんの定番、味噌漉し笊です。大中小と三つのサイズがあります。
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こんな風に入れ子にもなりますので収納も助かります。

会期前にもご紹介しましたが、その名の通り、味噌を濾すための笊として昔はよく使われていたそうです。
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ひごが本ー当に細いです!はー、素晴らしい手わざの成せる美しさかな。

これだけ細いひごを用いて、細やかな菊底編みで仕上げているのは、

やはりしっかりと味噌を漉すためだからです。

目が粗かったら、味噌の中の大豆の粒々がだだだっともれてしまいますものね。

ちなみに餡漉しとしても使われていたようです。
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底の編み目もこんなにきれいな編み方。

今は味噌漉しとしての出番はなかなかなくても、

水切りボウルのように使えるので、お台所では大活躍の道具です。

普通の平たい笊だとどうしても浅いので、

サラダ用にたっぷり葉物野菜たちを用意して水を切っておくのにちょっと不便さを感じる時ないですか?

そんな時はこの味噌漉し笊ならたっぷりと深さもあるので、水切りボウルとしてぴったりです。
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目も細かいので、間違って編み目から流れ出ていってしまうこともないですし、

傷がつきやすい野菜への当たりも柔らかでいいですよ。


最後にご紹介するのはこちらの手さげ籠です。
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勢司恵美さんの菊底の手さげ 18,000円(税別)
およその寸法(cm)24×高さ19(柄を含む場合29.5)


展覧会前日に届いたお品として、初日終了後にブログにもあげましたが、

二つあったうちのもう一つ、ござ目の手さげは早々とお嫁に行ってしまいました。

こちらはころりとまあるい、筒の形のような一点物の手つきの籠。
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こんなふうにまあるい円筒形のような籠は、結構珍しい形です。

菊底編み(味噌漉し笊と同じ編み方が使われています)で、放射状の立ち上がりが実にきれい。
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持ち手の竹はしっかりと太めの一本手なので、荷物が重くなっても手が痛くなりにくくてよいですね。
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そこに勢司さんらしい、細めの竹がするりと優美にあしらわれています。

日々のお買物籠としてやお出かけ用のバッグとして、どんどん使って頂きたい籠。
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こんな素敵な籠で普段のご飯のお買物へ出かけたら、注目の的間違いなしですね。

青い色から黄色い色への移り変わりもじっくりじっくり楽しんでもらえたら嬉しいです。
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by kougeihyakushoku | 2016-04-28 20:45 | 企画展など | Comments(0)

企画展「まいにちの台所」、本日から始まりました

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こんばんは。

本日より、企画展「まいにちの台所」がスタートいたしました。

初日からたくさんのお客様に足をお運び頂いて本当に嬉しいです!ありがとうございます。
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美味しい差し入れまで頂戴することもあり、もう感謝しきれません・・・!

今日はご来店のお客様も多かったので、メールへのお返事がほどんどお送りできていません。

申し訳ありません・・・!

展覧会準備期間の休業中に頂いておりましたお問合せメールへは順番にお返事して参りますので

どうか今しばらくお待ちくださいね。


また昨日の展示前日、真竹細工の勢司恵美さんからサプライズ納品が。
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こんな素敵な手提げ籠を二つも!ござ目編みと菊底編みの手提げです。

「追加納品したいけれど、会期中に間に合うかどうか・・・」

とお聞きしていたので、会期が始まる前にまさか届くとは。しかも本当に素敵な手提げ。

こんな籠を持ってふだんのお買物に行けたら毎日楽しいでしょうね・・・

もう少し詳しいお写真は、合間をみながらなるべく早くご用意いたしますね。

ぜひ明日もたくさんの皆さんのお越しをお待ちしています。
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by kougeihyakushoku | 2016-04-23 19:11 | 企画展など | Comments(0)

「まいにちの台所」展の舞台裏  作家さんご紹介 小塚晋哉さん(木工)

■お知らせ
企画展「まいにちの台所」準備のため、次の期間はお休みとなります。
4/19(火)~22(金) 展覧会準備につきお休み ※4/23(土)から営業します
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ご返信につきましてはメールを頂きました順に、4/23(土)以降にお返しして参りますのでご了承ください。
ご不便をおかけしますが、皆さまどうかどうかよろしくお願い致します。



こんにちは。

「まいにちの台所」展にご参加してくださるつくり手さんとお品物のご紹介。

ようやく最後の7人目は、木工作家の小塚晋哉さんと、木の道具たちです。


展覧会フライヤーにもひっそり映っていましたが、今回木べらもたくさん作ってくださっています。
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炒め物に使うような炒めべらに、料理を混ぜ合わせたり、裏ごししたりする時に使うような

ターナーとかスパチュラと呼べるような形のものもあります。

漆を塗る道具にもこのような木のへらがあって、それも今回参考にしたようです。

木はあたりが優しいので、崩れやすい食材などを混ぜたり炒めたりするのに向いていると思います。

木べらは手の延長線の道具。

実際に持ってみて頂いて、ぴったりくる柄の長さなどもどうぞ確かめてみてくださいね。


右はヒメフォークの新型、左はフルーツピック。
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フルーツピックはフォークでももちろん事足りるのですが

ちょっとあったら嬉しいかな、という感じで、今回お試しで作ってみたそうです。

金属のように細くすると、木の場合は耐久性に問題が出て折れてしまうので、

あまりやりすぎないようにしつつ、ちゃんと使って頂ける細さで。

黒文字ではないので、ちょっと存在感ももたせています。
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新しいヒメフォークも立体的になって、木の彫り跡や面取りされたようになっていてきれいな形。
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サラダボウル。内側は漆塗り、外はオイル仕上げ。
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栗と胡桃が使われています。
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これらはそれぞれ一点物ですのでお早目にどうぞ。

カッティングボードたくさん。
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こちらも端材を使用していますので、形、厚み、大きさ様々。

まな板のように使うもよし、うつわのように使うもよしです。

とにかくいろいろなタイプがあるので、ご自分のお好みのものを楽しく探してくださいね^^


定番になりつつあるようです。手のついた形のトレイです。
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細長い長方形なので、隙間に収納しやすいのも利点です。

やや赤みがかった色がきれいな楡(にれ)材を使用しています。


初登場の板皿。今までなかったですね。
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ちょっと分かりにくいかもしれませんが表面に彫り跡をつけています。
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シンプルな板状でも、立派にうつわになるのが不思議。

細長い形や大きめで厚みもしっかりあるものが今回は多いので、うつわとしての存在感も抜群です。

トーストなどを乗せるパン皿としても使って頂けますし、

朝食の目玉焼き&ベーコン、野菜のソテー、トーストなどをまとめて載せてワンプレート使いにも。


最後は端材シリーズで。豆皿いろいろです。
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ミニサイズからミニミニサイズまで。こちらはここに載せた分のみになります。
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端材を使って作られていますので、

同じ形を追加注文で、というのは今回はちょっとできないそうなので

今回お出ししているものから「これ!」というのをどうぞお選びください!

ナッツなんかをいれるのにも使って頂けますし、

ワンプレート皿に載せる豆皿としてもいろいろと持っておくと重宝しますよね。


「まいにちの台所」展の舞台裏ご紹介も、これでやっと終わりです!

さすがに7人もいらっしゃると、ご紹介したいものもたくさん。

素敵な道具たちが本当にいろいろありますので、ぜひご来店くださいね!

たくさんの方のお越しを心よりお待ちしています。

展示準備、もう少し続きますのでどうかお待ちくださいね。


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小塚晋哉(こづか・しんや)
略歴
1981年 愛知県出身
2005年 法政大学工学部 卒業
2007年 京都伝統工芸専門学校木工芸専攻 卒業
2010年 クラフトフェアなどに出展し作家活動を本格的に開始する

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by kougeihyakushoku | 2016-04-21 01:18 | 企画展など | Comments(0)

「まいにちの台所」展の舞台裏  作家さんご紹介 tsuyu.さん(布もの)

■お知らせ
企画展「まいにちの台所」準備のため、次の期間はお休みとなります。
4/19(火)~22(金) 展覧会準備につきお休み ※4/23(土)から営業します
申し訳ありませんがメールへの返信や電話対応もこの間はお休みとさせて頂きます。
お送り頂いたメールは受信されますが、メールチェックは営業再開後となります。
ご返信につきましてはメールを頂きました順に、4/23(土)以降にお返しして参りますのでご了承ください。
ご不便をおかけしますが、皆さまどうかどうかよろしくお願い致します。


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「まいにちの台所」展にご参加してくださるつくり手さん、6人目は布もののtsuyu.さんです。

必ずないといけないわけではない。

でも傍にあると嬉しくなる、ふと微笑んでしまう。

まいにちの暮らしにはちょっとした余白や、余分に思えるものも、実は必要不可欠だったりします。

tsuyu.さんが作ってくださっている布の小物たちは、

たぶんまいにち頑張っている中の、ちょっとしたごほうびみたいなものかな、と私は思っています。


傍にあるとほっこりしたり、ほんわか嬉しくなる。

もちろんふだん使いのものばかりなので、働き者でもある。

そんなtsuyu.さんの布の道具たちです。

洗いざらしの、ちょっとくたっとした姿がふだんにぴったりで、遠慮なく使えます。

ブルーと紫色のティーマットは、実はリバーシブル。裏の楽しいパッチワークはぜひ店頭でご覧くださいね。

ストライプのはラミー×コットンのティーマット。ちょっと涼しげでこれからの季節に。
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次は今回、古い藍染めのきれを使って作ってくださったシリーズが。一番お気に入りです。

鍋つかみに、ティーマット。
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次も古い藍染のきれの丸いコースター。

そしてたまごの黄身のような優しいイエローのクロスはシンプルな無地です。
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定番の大好きなtsuyu.さんの鍋つかみもいろいろ。
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ちょっと落ち着いた色柄の組み合わせもあるので、季節によって使い分けて頂いても。


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大きい丸のパッチのものはポットマット。

小さめの白い丸は、ループつきのコースター。裏側はきれいな空色です。

そして丸い形で、深緑とイエローのギンガムチェックのちびちゃんもコースター。

裏はシンプルなリネン生地。

こちらは一枚ずつの販売ですよ。


最後はクロス類。

大きめにたたまれたのは、タオルとして使って頂ける、ちょっとふわっと感もあるリネン生地。
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ごくごくシンプルな大判の麻のクロスに、

蚊帳生地のようなタイプのクロスもずっと長く愛用したい手ざわりです。


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tsuyu.(つゆ)
略歴
家族と、大きな犬2匹と岐阜で暮らしています。好きな物を作ったり、描いたりしながら、2002年頃より友人のお店に、作った物を、お取り扱い頂くようになり、今に至る。
楽しく作る!がものづくりのベースです。
2013年常滑の野外クラフトイベントクラトコに出展その他各お取り扱い店の企画展などに参加、子供服を扱う店舗での、子供向けのワークショップ開催など…

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by kougeihyakushoku | 2016-04-21 01:08 | 企画展など | Comments(0)

「まいにちの台所」展の舞台裏  作家さんご紹介 吉田慎司さん(中津箒)

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お次にご紹介しますのは、中津箒の吉田慎司さんの箒たちですよ。

吉田慎司さんは神奈川県中津地方に明治時代から伝わる

中津箒(なかつほうき)の作り手のお一人でいらっしゃいます。

お料理を作るお台所。ここを清潔に保っておくためのお掃除の道具も必須ですよね。

まいにちの台所に置いておきたい、美しく使い心地良い箒たちです。


手箒の大きめサイズ。
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座敷箒よりは小ぶりサイズですが、

長めの枝を柄に使ってくださっているので、あまり屈まずに楽に掃き掃除して頂けますよ。


手箒のミニサイズ。
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ちょっと周りをささっと掃き清めたい時におすすめ。

柄の種類ですが、竹と、黒っぽい枝の桜は一本ずつで、明るい茶色の山葡萄の枝のものが多いです。

定番の豆箒。
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細身の形なので隙間のお掃除に良いですよ。


次も定番の斜め小箒。

サイズは10cm、15cm、18cmとなっております。
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手にしたのは中くらいの15cmサイズ。

一番小さいのも可愛らしいですし、中と大なら結構いろいろなところをさっさかお掃除できます。


五つ玉小箒。全長20cmです。
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これぞ、ザ・箒という姿形ではないでしょうか。

中津箒の中でも手のこんだ編み方。

ただそこに在るだけでも美しくて見とれます。

手がこんでいる分少しお値段は張りますが、一生ものとして贈り物などにも喜んで頂けるかと。

箒は昔から女性の守り神とも言われ、安産祈願の象徴でもあります。

女性が家を守っていた時代、家にはかまどの神様やいろいろな神様がいっぱいいると信じられていました。

家を清めることは厄払いの意味もあり、その仕事を司る女性にとって箒は大切な道具でもあり、

大切に扱い、きちんと手入れすることで、福を招くとも言われています。

ご出産を無事に乗り越えた女性や、元気に生まれたきた赤ちゃんにも

きっと素敵な贈り物になるでしょう。


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吉田慎司(よしだ・しんじ)
略歴
1984年 9月生まれ、東京練馬で育つ。
2007年 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。
      中津箒に出会う。元京都支店の職人に箒を学ぶ。
2009年より全国で展示、ワークショップなどを拓いている。

受賞歴
2007年 第51回ちばてつや賞佳作受賞。(講談社)
2008年 SICF(スパイラルインデペンデントクリエイターフェスティバル)準グランプリ受賞。

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by kougeihyakushoku | 2016-04-21 00:56 | 企画展など | Comments(0)

「まいにちの台所」展の舞台裏  作家さんご紹介 高木剛さん(やきもの)

■お知らせ
企画展「まいにちの台所」準備のため、次の期間はお休みとなります。
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さあ、作家さんとお品物のご紹介、どんどんいきます。

お次はもうおなじみ中のおなじみですね。

京都市京北町でやきものをやっていらっしゃる高木剛さんです。

今回はご用意してくださったうつわたちは、粉引で統一してくださいました。

あたたかくも、涼やかにも。千変万化の剛さんの粉引です。
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粉引の茶壺(チャーフー)は中国茶などを入れて頂くのもので、てのひらにも載るようなサイズ。

そしてお揃いの茶杯もございます。


続いては粉引の片口です。
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この形は今回はじめて見せて頂きました。

ガラス製のカラフェみたいな形ですが、この片口はもっとちっちゃくて愛らしささえ漂います。

湯冷ましや、ミルクピッチャー、ドレッシングのサーバーに。

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剛さんの粉引の宝瓶です。

口がついていて蓋もついているなんて、なんて道具心をくすぐるのでしょうか。

急須と同じお茶を淹れるための道具ですが、

宝瓶はシンプルな構造なので洗いやすいのも嬉しいですよね。

小さめサイズなので、一人でお茶を頂く時や、ちょっとずつ頂くのが美味しい茶葉を淹れる時にどうぞ。
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粉引の鎬を入れた湯のみ。

剛さんのもので、鎬を入れたものを久々に拝見しました。

この鎬を入れたことによってできる溝の陰影が美しいです。


粉引輪花小鉢。
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上から見ると、ほんのりと輪花。

見てすぐわかるような輪花の表現ではないかもしれませんが、

ふわりと大きな花びらの重なりを思わせるさりげなさが、奥ゆかしくて良いです。


粉引面取鉢。
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大らかに面取りされた形。

だいたい5寸くらいです。

いつでもどんな料理でもいらっしゃい、というような懐の広さを感じます。

定番としてずっと持っていたいうつわだと思います。


大きな片口の鉢ふたつ。

粉引片口大鉢と粉引片口鉢。
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口がついているからにはここを使わないと、と思われがちです。

もちろん煮物の汁を分けたい時など、ここから個々のうつわに注いだり・・・なんていうのもできますが、

意匠というかデザインの一つと考えて頂いて良いのですよ。

骨董でも見られる、ちょっと凝った造りの口。

食卓に一つあるだけで主役級のうつわです。


粉引の盛鉢です。
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シンプルでいながらも、縁造りは断ち切ったようになっています。

曲線の中に現れるエッジ。でも柔らかさもある。

古いうつわにも見る造りですが、この落としたカット部分に美しい緊張感があります。

和洋問わず、いろいろなお料理を引き立ててくれますよ。


最後はやっぱり人気の蓋壺。今回は5点のみです。
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一番大きなのと、このちっちゃいのが並んでいる眺めに、蓋物好きはもううっとりしてしまいます。

幾つあっても蓋物はやめられません。

ここでは一部しかご紹介できませんでしたが、

剛さんのうつわは他にも並びますので、どうぞ楽しみに見にいらしてくださいね。


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高木剛(たかぎ・ごう)
略歴
1978年 鹿児島に生まれる
1998年 山梨県にて陶芸を学ぶ
2002年 東京都江東区にて制作を始める
2008年 京都市京北町に移住
2012年 韓国 青松白磁窯にて短期研修

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by kougeihyakushoku | 2016-04-21 00:34 | 企画展など | Comments(0)

「まいにちの台所」展の舞台裏  作家さんご紹介 近藤康弘さん(やきもの)

■お知らせ
企画展「まいにちの台所」準備のため、次の期間はお休みとなります。
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ご不便をおかけしますが、皆さまどうかどうかよろしくお願い致します。


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こんにちは。

引き続き「まいにちの台所」展の舞台裏をお届けして参ります。

つくり手の皆さんが届けてくださったお品たち、会期が始まってしまうとすぐに売れてしまって

ご紹介できないまま終わることも多いので、一部ですが駆け足でご紹介していきます!
(文章もいつもより短めに・・・夫から「長いと読みたくなくなる人もいるんだから」という意見が。確かに・・・)

今回お見せするのは、栃木県益子でやきものを作る近藤康弘さんの日常のうつわたち。

まさかのサプライズで益子から近藤さんご本人が直接届けに来てくださり、本当にびっくり。

せっかくなので写真を撮らせてもらいました。


さて、今回近藤さん一押しの道具が、こちら「焙烙(ほうろく)」です。
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これは中々珍しい道具で知らない方もいらっしゃるのでは?

これはいろんな物を火にかけて焙じることができる道具。ですので耐熱性です。

土鍋と同じ土を使っているそうなので、熱持ち抜群。

火にかける時ですが、一気に熱してしまうと万が一割れてしまう可能性もなきにしもあらずなので、

最初は用心の為、火力は弱火~弱めの中火程度にしてコンロの火にかけてくださいね。

また、柄の部分が熱くなってきますので、厚手のふきんや鍋つかみで柄はくるんで握ってください。

30秒~1分半ほどで焙烙自体がらあたたまりますので、そうしたら炒りたい物を中へ投入してください。

ちょっと湿気ぽくなってしまった茶葉もこれで炒るとたちまち香ばしい風味が復活!

煎茶も焙じ茶にできますよ。

ほかにも胡麻を焙じていり胡麻にしたり、大豆、コーヒー豆、焼き塩などなど・・・

近藤さんによると玄米もおすすめだそうです。

30分ほど水に漬けた玄米をキッチンペーパーなどで軽く水気を切り、

弱火で10分~15分くらいじっくり炒れば「炒り玄米」の完成。

そのままぽりぽり食べても美味しいですし、グラノーラにしたり、お茶漬けに入れても美味です。

中央に大きく口が空いているほかに、よく見ると柄の部分も竹を割ったような空洞になっていますよね?

炒り上がったものは、ここの柄の口からざーっとあけるのだそうです。使いやすい工夫のされた構造です。

マニアックな道具で、作家さんでこの焙烙を作っておられる方もなかなかおられないかと。

香ばしいもの好きな方にはおすすめの調理道具です。


あらら、早速長々書いていますね苦笑

すみません・・・!

ではここからはさらっと参りますね。

八角皿と鉢は、ちょっと青みがかったグレーがはじめて見る色です。

もしかしたら一度きりかもしれませんので気になった方はできるだけお早めに。
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ちょっと大きめの鉢。7寸前後くらいです。他にももう少し大きな鉢もあります。
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フリーカップ。これもはじめて見せて頂いた形です。ちょこっと高台がついているのが洒落ています。
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梅酒や焼酎を、夏ならロック、冬ならあたたかくしてのんびりやるのに良さそう。

背の高さを生かして、野菜スティックなんかを入れても似合いそうです。


左のほうの背の高めなのがマグカップ、右のほうがコーヒーカップ。
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定番中の定番、お茶碗もいろいろもご用意ございます。
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近藤さんの一番人気のオーバル皿は、今回マロン色のような温かみある雰囲気のものが届きました。

サイズはこちらのみです。

そして毎日の食パンをのせたり、デザートプレートとしてもなんでも使って頂ける丸皿も。
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最後は蓋物。いろんなサイズの物を作ってくださいましたよ。

平たいタイプに、いつもの円筒形も大きいの、中くらい、ちっちゃいちびサイズ。
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色で揃えても楽しいですし、あえて色違いにしても。


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近藤康弘(こんどう・やすひろ)
略歴
1978年 大阪府千里に生まれる
1997年 京都で陶芸を学ぶ
2004年 栃木県益子町 榎田勝彦氏の元で焼き物修行を始める
2009年 益子町にて「四百窯」築窯、独立
ギャラリー等への企画展出展のほか
益子陶器市やARTS&CRAFTS静岡出展など、各地のクラフトイベントなどにも出展。

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by kougeihyakushoku | 2016-04-21 00:24 | 企画展など | Comments(0)

「まいにちの台所」展の舞台裏  作家さんご紹介 上田裕之さん(鍛冶)

■お知らせ
企画展「まいにちの台所」準備のため、次の期間はお休みとなります。
4/19(火)~22(金) 展覧会準備につきお休み ※4/23(土)から営業します
申し訳ありませんがメールへの返信や電話対応もこの間はお休みとさせて頂きます。
お送り頂いたメールは受信されますが、メールチェックは営業再開後となります。
ご返信につきましてはメールを頂きました順に、4/23(土)以降にお返しして参りますのでご了承ください。
ご不便をおかけしますが、皆さまどうかどうかよろしくお願い致します。


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こんばんは。

引き続き、「まいにちの台所」展準備のため、お店はお休みとなっています。

出展の皆さんから作品も届き、お店の中は足の踏み場もないほどになっておりますが、

台所にあったら嬉しくなってしまうような道具たちがたくさんで、これはこれで嬉しい眺めです。

さて、続いてご紹介させて頂くのは「鍛冶工房上田」こと上田裕之さんと、

上田さんの鉄のフライパンなどです。

上田さんは鍛冶を生業とされている方です。
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鍛冶とは、金属を鍛錬してものづくりをすること。

武士のいた時代には刀鍛冶は栄えていましたし、鉄の農具などを作るのは野鍛冶。

ほかにも包丁鍛冶とか船鍛冶などいろいろ、つくるものの分野によって分かれていましたが、

近代になって工業化が進み、伝統的な技法を受け継ぐスタイルの鍛冶は

とても少なくなっていると言わざるを得ません。

上田さんはもともとはごく普通の勤め人だったそうなのですが、

そこからぐいっと乗り換えて、鍛冶の道に入ってきたというツワモノ。
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一人で工房を構え切り盛りしている上田さんは、

すらっとした体型で、いつも物静かな印象の方ですが、

内面での思考、アイディアの創出はすごくすごく豊かなのだろうと感じます。

上田さんが書かれているブログもとても面白くて、文章にも長けていらっしゃいます。個人的に大好きです。


そんな上田さんに素敵なフライパンとその類の道具各種、今回は届けて頂きました^^


もう最初に書きます。私が一番ほしいのはこれです、25cm丸底鍋(13,200円+税)。
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買おうと思っています。

お手紙によると、今回のお品たちは1.6mm厚の材で作ってくださったそうですが、

こちらの25cm丸底鍋のみ、1.2mmの材で作っており、

そのため軽く、火の通りも早く、特に炒める調理に向いた中華鍋のように使用して頂けます、

とありました。

ほしかったのです、中華鍋のようなちょっと深さのあるやつが。

柄を握って持ち上げ、揺すってみると、なるほど、見た目よりもずっと軽い。

これなら、揺すってかき混ぜたり、炒めたりするのにもちょうど良さそうです。

探している方、ぜひお見逃しなく。


次は両手パンです。こちらは21cmサイズ(12,800円+税)。
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夫に見せたら「すきやき鍋?それかパエリア?」と言われました。(まあそうか。。。)

21cmだと一人~二人くらいで囲むすきやきにはいけるかも。

ご家庭用のオーブンやオーブンレンジに入るサイズなので(我が家のオーブンには楽々入りました)

グラタンを作ったり、チキンをグリルしたりなど、オーブン料理に使って

それをそのまま食卓へ出しても楽しんでもらえると思います。
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単純に目玉焼きにソーセージ、ベーコンを焼いたのをそのまま食卓に出しても。

この鉄の肌合い、本当にいい味わいがありますね。

両手パンは調理道具の上、更に素敵なうつわのようにも使えるのがとっても魅力的ですよね。


さあ、最後は王道のフライパン各種です。
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23cm(13,400円+税)、26cm(14,200円+税)、28cm(15,800円+税)の3つのサイズ。

なんというシンプルな形。美しい佇まい。存在感。

これならば吊るして掛けておいて、ずっとずっと眺めていたくなります。

1.6mm厚の材を使っているので、最初に紹介した丸底鍋よりも少々重みはありますが、

それでも鉄のフライパンにしたら、かなり軽いほうに入るでしょう。

こちらのフライパンは「素材を動かさずにじっくりと火を通す「焼く」使い方に適している」と、

上田さんはブログに書かれています。

美味しいお肉をじっくり焼くのも良いでしょうし、

こんなフライパンでホットケーキを焼いたら、表面パリッと中ふんわりと、さぞ美味しそう・・・。
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フリーハンドの打ち出しだそうですので、形がそれぞれちょっとずつ違いますがそこもまたいいものです。

テフロン加工にはない、ジューっという音を立ててこんがり焼き目がつくところもたまりませんし、

素材の余分な水分もうまいこと飛んでいきます。

また、ちょっと深めなところも嬉しいです。

それに注ぎ口がついていますから、汁気のあるものの調理にもどうぞ、ということです。

注ぎ口は両側についているので、右利きの方でも左利きの方でもお使い頂くのに便利です。


鉄の調理道具は、最初はお手入れが面倒くさく感じる時もあるかもしれませんが、

使い込んで油がなじんでくれば、使い終わった後に毎回油を塗る必要もなくなってきます。

使った後は仕舞い込んでしまうと湿気がこもってしまうこともあるので、

出しておいて立てかけておくか吊るしておくと、錆びにくいですよ。


それに鉄のフライパンの類にしては、上田さんのお品たちはかなりリーズナブルなお値段。

これは本当に嬉しいありがたいこと!

素敵な一生ものの道具を手にして、大切に使う幸せをぜひ感じて頂ければ。



ここからは上田裕之さんを知ったきっかけなどについて。

上田さんは、百職でもずっとお付き合いさせて頂いている山梨在住の竹のカトラリー作家である

沖原紗耶さん(現在産休中)とご夫婦でいらっしゃいます。

分野は違うけれどもつくり手同士のご夫婦。

以前、沖原さんの工房にお邪魔した際、すごく使いやすそうな包丁を沖原さんに見せて頂きました。

その後移動して、彼女の作業場を拝見すると、とても感じの良い作業台がありました。

作業台は、木と鉄で造られたものでした。

鉄の脚やその他の部材の仕様はとても使いやすそうな構造で、その上雰囲気も本当に良く、

沖原さん曰く、

「さっきの包丁を作ってもらった上田さんという鍛冶の方に、このパーツなんかもお願いしたんですけど、

かなりディスカッションを重ねた上でやっと出来上がって。いいでしょ~、気に入っているんです」

と、心底満足そうな表情で話していらっしゃいました。

私も、いいなあーと羨ましがった記憶があります。

その包丁もですし、作業台は上田さんとの共作だったと後に知ることとなり、

ああなるほどな、とすとんと気持ちよく収まったような気持ちになりました。

ものづくりでもなんでもそうですけれど、一緒に高め合えたり、

補完できる間柄でいられる、というのはかけがえのないことだなあと思います。

その後、沖原さんから「富ヶ谷のルシァレさんで、鐵の道具 竹のカトラリー展という二人展をします」

というお知らせとDMを頂きました。

DMには沖原さんの竹のカトラリーいろいろと、

上田さんの包丁いろいろ、そしてフライパンの姿も描かれていて

「あ、包丁の人はフライパンもお作りなるんだ。見てみたいな」と心ひかれました。

その後、2014年に上田さんが堺の「灯しびとの集い」にご出展された折、

ブースに立ち寄らせてもらって見せて頂いた包丁が忘れられず、

あとから結局注文させて頂いたんですが、

これがまた本当に本当に使い心地抜群で。

料理が上手くなった気さえするのですよねー笑

大して料理自慢でもないので良い包丁を買うなんて「自分にはもったいない・・・」

なーんて思っていたのですが、

料理が上手くないからこそ、

使い心地良い包丁でなんてことのない野菜や魚、お肉などを切るのがもうとにかく気持ち良くて、

そしてスムーズに作業も捗り、そうなるとなんだか楽しくなるものなんですねえ。

あの時お願いして本当によかったと感謝しているくらいです。

今回、この展示を企画した時、まだご一緒にお仕事させてもらったことはないものの

上田さんのことが真っ先に思い浮かびました。

包丁の使い心地があまりにも良かったこと、まずそれが自分の中にとても強く印象を残していましたし、

そしていつかのDMに載っていたフライパンのことも、ずっと根強く残っていたのだと思います。

まいにちの台所で使う道具ということで、調理器具をお願いしてみたいと考えていました。

出展のご依頼をさせてもらって、ご了解頂いた時はそれはそれは嬉しかったものです。

そんなわけで今回は、憧れでもあった鉄のフライパンなどをメインにお願いしました。
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「鉄のフライパンは手入れが大変」「錆びさせちゃうかもしれないし」とご心配の方にこそ、

今回ぜひ見て頂ければと思います!

最初は扱いに手間がかかるように感じるでしょうけれども慣れてしまえばそれほど難しくはありません。

火の通りの良さ、熱持ちも良い鉄のフライパンは時短でお料理もできますし、

熱伝導の良さはやはり料理のお味に違いを感じてもらえるかと。

万が一錆びさせても、ちゃんと錆を落とせる方法もご伝授します!

初出展のご紹介ということもあって、今日はかなりのボリュームの文章になってしましたが、

読んでくださった方は本当にありがとうございます!
(次のご紹介からはもう少しテンポアップ&文章短めで参りますので・・・!)

どうかご来店の折には、上田裕之さんの鉄の道具たち、ぜひお手にとって見てくださいね^^


上田裕之(うえだ・ひろゆき)
略歴
1975年 神奈川県生まれ
2003年より鍛冶の基礎を学ぶ
2008年より金属工芸を学ぶ
2010年 独立
日々の暮らしに使う道具を制作している


※作業風景のお写真などは上田さんよりお借りしました。ありがとうございました!
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by kougeihyakushoku | 2016-04-20 20:49 | 企画展など | Comments(0)

「まいにちの台所」展の舞台裏  作家さんご紹介 勢司恵美さん(真竹細工)

■お知らせ
企画展「まいにちの台所」準備のため、次の期間はお休みとなります。
4/19(火)~22(金) 展覧会準備につきお休み ※4/23(土)から営業します
申し訳ありませんがメールへの返信や電話対応もこの間はお休みとさせて頂きます。
お送り頂いたメールは受信されますが、メールチェックは営業再開後となります。
ご返信につきましてはメールを頂きました順に、4/23(土)以降にお返しして参りますのでご了承ください。
ご不便をおかけしますが、皆さまどうかどうかよろしくお願い致します。


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こんばんは。

本日の営業も終え、明日からは企画展「まいにちの台所」の準備が本格的に始まります。

今回は7名のつくり手さんが参加してくださるということで、

並ぶお品物の種類もかなり賑やかになりそうな・・・

展覧会用のお品物たちは、明日着の予定で届くこととなっているのですが

茨城県で真竹細工をされていらっしゃる勢司恵美さんから

ちょっとだけフライング気味でお品物がご到着。

お電話をすると「うわー、日付間違えてました!」とのこと笑

いえいえ、遅れるよりは早いほうがこちらは助かります!

ということで、勢司さんから届いたお品、一足早くご紹介させて頂きますね。


今回、勢司さんには椀籠をメインで、とお願いしておりました。
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楕円型の大小サイズ。

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そして丸型の大小サイズ。

すっきりと大きめの六つ目編みが清清しい拵えです。

我が家で使っているのは、勢司さんの椀籠です。

ぬれたままでいる時が多いのでどうしても黒ずんだりしますが、

その度にごしごしとたわしやブラシで洗うのも楽しいものです。

それぞれ2~3点ずつのご用意です。好きな形、サイズをお選びくださいね^^


お次は「味噌漉し」と呼ばれる笊は、
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5寸(およそ15cm)、6寸(およそ18cm)、7寸(およそ21cm)の、三サイズ揃っています。
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入れ子にもなりますよ!

この味噌漉し笊は、大分の竹細工でもよく見られるもの。

茨城県出身の勢司恵美さんですが、竹細工は大分県別府市の竹工芸訓練支援センターで学ばれました。

卒業後は、地元の茨城県に戻られましたが、

大分で学んだ技を生かしながら、

茨城県に伝わる竹細工と大分の竹細工を融合させ、作品を作っていらっしゃいます。

味噌漉し笊はもともとは味噌を漉すためのものでありますが、

そのほかにも切ったお野菜を入れておいたり、食材を入れて洗ったりと、万能な笊。

活躍度の高い台所道具、持ってて間違いなしです。


次は「うどんふり」。麺類を水切りする便利な笊です。
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よくラーメン屋さんなどでも見られますが、ああいう道具も昔は竹で作られていたんですよ。
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これから夏に向けて麺類が食卓にのぼることも増えていくと思いますが、

こんな雰囲気のある道具があると、かなり役立ちそうですよね。
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柄の部分と笊の部分が、竹釘を使ってつけられています。

修理の際、取り外しやすいようにとの工夫でもあります。


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そしてそして勢司さんの定番とも言える鍋敷きに、

もう一つは初めて送ってくださいましたが、青竹をくるりとリボン結びした箸置きも。
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なんとも愛らしい。


そして最後は「たらし」と呼ばれる籠。
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しっかりと水切りできる底の四つ目編みが整然と美しいです。
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勢司さんによると、大分時代に職人さんに教えてもらった形だそうです。

魚に塩を振って置いておいたり、野菜の水を切ったりするのに使います。
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四角い形で、今の台所道具で言うとバットみたいなものでしょうか。
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とても通気性が良いので、パンかごとしてお使い頂くお客様も多いですよ、と勢司さん。

今回見て頂きたいのは、さすが竹細工訓練センターで修行を積まれただけある、

勢司さんの仕事ぶりの丁寧さです。

竹を割り、また割って、また割って。材料に合った、手頃な幅にしていきます。

そして、竹をへぎ、ひごの幅、厚みを揃え、角の立っている部分を面取りする。

そしてつくられた「ひご」の一本一本がとても美しいのです。

割るだけだって苦労な作業だろうに、ひご一本一本にまで

こんな細やかな下ごしらえをするなんて・・・できます?私には到底無理だなあ・・・

でもひご一本一本が美しいからこそ、編まれて出来上がった籠や笊たちも際立つますますの美しさ。

年季の入った熟練のおじいちゃんたちの手仕事とはまた一味違った、

勢司さんの手技の冴え、凛とした女性らしさも漂う美しさを、ぜひ見て頂けると嬉しいです。


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勢司さんに初めてお会いしたのは、

宮崎県の伝説的な竹細工職人「廣島一夫」さんの展示が、2012年に近江八幡で行われており、

その展覧会へ出かけた時。

廣島さんを慕う若い竹職人さんが、展示期間中、実演などを行っておられたのですが

その若い竹職人さんの中に、勢司恵美さんがたまたまいらっしゃいました。

そこで販売されていた、彼女の手がけた椀籠は

今まで見たどの椀籠とも違う、柔らかな曲線とすっきりとした佇まいの真竹の椀籠がとっても素敵で、

いたく気に入って自宅用に購入させてもらいました。
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その際に勢司さんとも少しお話させてもらったのですが、

「矛盾のないものづくりをやっていきたいんですよね」と、

さらりと、でも断固とした口調でおっしゃっていた姿が今でも忘れられません。
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現状とひたすら闘い続けること。

簡単には行かないことですが、でもそれが未来を切り拓き、

竹細工を未来に繋げる道であると、私も思います。


勢司恵美(せいし・えみ)
略歴
1978年生まれ
2008年 大分県別府市の竹工芸訓練支援センターにて竹工芸を学ぶ
2009年 卒業と同時に独立。別府竹細工は油ぬきという処理をした竹を用いた繊細な花かごや現代の生活に合うクラフトが主流だが、山で伐った竹そのままを用いる昔ながらの荒物を志す
2010年 今失われつつある地元の荒物にも目を向けなければならないという思いから、湖と田畑の広がる地、茨城に戻る
現在、籠つくりの日々を送る

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by kougeihyakushoku | 2016-04-18 21:24 | 企画展など | Comments(0)

4月展のお知らせ まいにちの台所

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テノナル工藝百職 初夏の企画展
「まいにちの台所」
2016/4/23(土)-5/15(日)
11:00-18:00 ◎最終日5/15(日)のみ17:00で終了

※準備・片付けのため4/19(火)-22(金)、5/16(月)-20(金)はお休み
※展示期間中は4/27(水)、5/4(水・祝)、5/10(火)、5/11(水)がお休み


【出展作家】
上田裕之 鍛冶(山梨) フライパンなど
小塚晋哉 木工(京都) カッティングボード、木べら、サラダボウルなど
近藤康弘 やきもの(益子) コーヒーセット、塩壺、焙烙など
勢司恵美 真竹細工(茨城) 椀籠、味噌漉し笊、手つき籠など
高木剛 やきもの(京都) 土瓶、蓋壺、スープカップなど
tsuyu. 布もの(岐阜) 鍋つかみ、ティーマット、タオルなど
吉田慎司 中津箒(神奈川) 小箒、手箒など


朝、目を覚まして、空を見て、きれいな日だなと思う。
壁にかけた箒をさっと手に取って、床を軽やかに掃く。
気分が良いから、今日はあのきれいな色のうつわでごはんを食べたいな。
冷蔵庫には何があったろう?
それじゃあ、あれとあれを作って、
うつわの下には洗濯しておいた、あのマットを敷こうかな。
ざるに野菜を入れ洗ったあとは、
切れ味良く手入れしておいた包丁をおもむろに手に取る。

台所。
一日の中で僅かな時間しか台所に立たない人もいれば、
一日の半分くらいを台所で過ごす人もいる。
日々のごはんの支度。
空いた時間に下ごしらえをしておこうかな。
常備菜や、季節のお漬物、梅酒づくり。
一休みのお茶を淹れる。
調理道具のお手入れやお掃除も欠かせない。

台所の主以外に、家族や友達がそこに集うことも。
台所から漂うのは、
使う人の姿、暮らしぶり、気配、知恵や工夫。

その人自身を表すような台所を、
居心地よい場所にしたいと思うのは
当たり前のことなのかもしれません。

豊かな暮らしは自分の中にあるもの。
今ある環境を、どうしたらもっと気持ちよく暮らせるのか。
考えて、知恵を絞る。

知恵や工夫がこめられた道具もまた頼もしい味方。
ひとつ、またひとつと手に入れて使い続けていく。
使う人に道具がすっかりなじみ始めると
料するものの味わい、香り、食感、洗い上がりが
今までになかったものへと変化していることに気づく。

作り手たちが手がける生活の日用の品々。
知恵や工夫を凝らしたものが集まると
それだけで空間は豊かに満ちていきます。

それぞれの人が心に浮かべる、
憧れのうるわしの台所。
自分なりの「たいせつ」がつまった、
あなただけの「台所」をつくるお手伝いができますように。
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by kougeihyakushoku | 2016-04-17 17:25 | 企画展など | Comments(3)


手しごとの器・道具 テノナル工藝百職のブログ


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